こんにちは!橘モータースの橘徹です。
少しずつコロナの被害も少なくなってきていますね。
小中高大と野球をやってきた人間として、プロ野球開幕がとても待ち遠しい日々を過ごしています。
高校野球も春のセンバツが中止になってしまいましたが、夏の大会は何としても開催してほしいですね。コロナの終息を祈るばかりです。
さて、今日は自動車保険を含めた、保険そのものについて、考えてみたいと思います。
皆さんは、保険に加入していますか?
加入しているといっても、「色々入っていて、結局何に入っているかよくわかっていない」という人も多いのではないでしょうか?
そこで今日は、
「保険とは?」「どんな保険に入るべきなの?」といった疑問に答えられるように、お話していこうと思います。
それによって、皆さんの保険の状態を確かめるよいきっかけになってくれたら幸いです。
今日お伝えしたい結論を先に述べます。
「損害保険は絶対加入すべき」
「生命保険は、まずは死亡保障を手厚くすべきで、医療の保障は好みでよい」
という2点です。
それを解説するために、
①保険の価値について
②保険の種類について
の2つのテーマでお話していこうと思います。
それをまず、①保険の価値についてです。
みなさんは、何のために保険をかけていますか?
保険に入る目的は、「起こる確率は小さいけれども、起きてしまうと大きな損害が発生してしまう出来事=リスク」に備えるためであると言えます。
そもそも保険の誕生のきっかけは、大昔に船で貿易をする際、渡航には海難事故のリスクがあるので、万が一の時は貿易によって得られるはずであった莫大な利益を補填できるようにするために保険ができたと言われています。
みなさんの今の生活で、「いつ起こるかわからないけど、起こってしまったら大きな損害が発生するもの」と言えばどんなことがあるでしょうか?
例えば、
火災や地震で家に住めなくなってしまった、
自動車で人をひいてしまい、大けがをさせてしまった、
急な病気で、一家の大黒柱の主人が亡くなった、
などが挙げられるかと思います。
どれも起こってしまったことを想像すると、恐ろしいですよね。
こういったリスクに対して、何の備えもしていなければ、心の傷が癒えないだけでなく、経済的にも大きなダメージを受けてしまいます。
起きてしまったことで心の傷を癒すことは簡単ではありませんが、経済的なダメージに備える方法は存在します。
その方法とは大きく言うと2つです。
1つは、「貯蓄」です。
仮に火災で家が全焼してしまい、家に住むことが出来なくなってしまったとしても、貯蓄が10億円以上あるのであれば、もう一度家を建てることはできるかと思います。
しかし、もう一度家を買い直すほどの資金的余裕を持っていない人の方がほとんどです。
そこでもう1つの方法が、「保険」です。
保険は、加入するとすぐに、万が一に備える大きな補償を手に入れることができます。
今は十分な蓄えはないけれど、万が一に対しての備えがしたいという方は保険が必要になるかと思います。
貯蓄での備えは十分な補償を確保するまでにかなりの時間が必要になるものの、
保険であれば、少ない掛け金で大きな補償を加入後からすぐ手に入れることが出来ます。
そのため、期間と補償範囲の関係を比較して、「貯蓄は三角、保険は四角」とよく例えられます。
では、絶対に保険に入った方がいいのかというと、そうではありません。
貯蓄は貯めたお金を「いつでも・何にでも」使えるという流動性に大きなメリットがありますが、保険にかけたお金は、保険がおりるという一定の条件の中でしか効果を発揮しません。
また、貯蓄は貯めたものがずっと自分に残りますが、保険は保険期間が終了すると、補償が消滅してしまう場合がほとんどです。
だから、「このリスクは保険という形で対応することがベストなのだろうか?」ということをよく考えて加入することが大切だと思います。
では、何に対して保険をかけるべきなのかを考えていくために、②保険の種類について、考えていこうと思います。
保険には、
介護保険や労働保険などの社会保険が代表的な「公的保険」と、
個々に加入する「私的保険」の2種類があります。
ここでは「私的保険」について説明していきます。
私的保険には大きく、「生命保険」と「損害保険」があることはご存知でしょうか?
言葉は知っていても、定義の違いまで分かる方は少ないと思います。
リスクは大きく「人的リスク」「物的リスク」「賠償責任リスク」の3つに分けられます。
「人的リスク」は、人がケガや病気で亡くなったり働けなくなったりして、経済的損失を被るリスクを言います。
「物的リスク」は、火災や盗難、風水害などでモノに損害が発生して経済的損失を被るリスクを指します。
「賠償責任リスク」は、自動車の事故などで他人をケガさせたり物を壊してしまったことに対して賠償する責任を負うリスクを指します。
生命保険はこの中で、主に「人的リスク」をカバーするものと考えていいでしょう。
亡くなったり、働けなくなったりしたときのリスク以外にも、長生きしてしまうこともある意味リスクと考えられます。
そのために、個人年金という保険がありますが、これも生命保険の一つです。
一方で、損害保険とは主に「物的リスク」と「賠償責任リスク」をカバーするものと考えるといいでしょう。
また、生命保険は危険度(例えば人が何歳で亡くなるか等)が一定程度予測しやすいのに対して、損害保険は損害の発生率(例えば地震がいつどこで起きるか)が不安定であることが挙げられます。
自動車保険は損害保険に分類されますが、「自分のケガ」と「自分の車(モノ)」と「相手への賠償」が組み合わさった商品ですので、人的リスクもカバーしています。
さて、保険の種類をご理解いただけたところで、お伝えしたいことは、
「リスクをどのようにマネジメントするか」をよく考えることです。
例えば、万が一自動車事故で人をひいてしまったとしたら、何億円という賠償責任を背負う確率があります。
そのリスクを承知で、それが起きたら自分の貯蓄で対応しますというのならば、自動車保険に入る必要はないのかもしれません。
しかし、億単位の補償を簡単にできる人はそうはいないと思います。
それならば、少ない掛け金で大きな補償を得られる「保険」という形でリスクヘッジするのが最も効果的だと思います。
それ以外にも、「少ない掛け金で大きな補償(保障)をすぐに得られる」という保険の強みを生かすべきところは何でしょうか?
それは、「万が一亡くなったり後遺障害になってしまったりした時に、残された家族に対して支払う保障」だと思います。
特に若いときは大きな収入はないけれども、万が一のことがおきてしまったら、残された家族に対して大きな負担が強いられます。
だからこそ死亡保障は手厚くかけておくべきです。
もちろん、長生きのためのリスクヘッジとして、個人年金や投資信託などで蓄えを増やすことももちろん必要です。
しかし、そういったある意味必要になることが目に見えていて、今すぐ大きなお金が必要でないものは貯蓄で対応することも可能です。
その考え方で言えば、医療保険には加入しなくても、貯蓄で対応することが十分可能です。
日本には高額療養費制度といって、治療費が高額になる時でも、毎月最大で8万円とか10万円までの支払いでよくて、残りの医療費は国が負担してくれることになっています。
それでも保険適用外の治療は存在しますし、治療費以外にもかかる費用がありますので、そのために医療保険に加入することは決して間違いではありません。
ですが、そもそもの保険の考え方である「少ない掛け金で大きな補償(保障)をすぐに得られる」という保険の特徴から考えると、優先順位は下がってくるかと思います。
他にも、リスクマネジメントの考え方でいいますと、
洪水が起きそうなところには家を建てない、急な川の近くで遊ばないなど「リスクを回避する」という考え方や、
病気にかからないように規則正しい生活をする、事故を起さないようにゆっくり運転するなど「リスクを軽減する」、
保管場所を分散させて事故の被害を最小限に抑えるなどの「リスクを分散させる」
といった考えも大切です。
このようにまずはリスクをコントロールすることもできます。
その上でもどうしても起きてしまうトラブルは存在しますので、経済的損失に対してどう備えるか?
そこで「貯蓄」「保険」を上手に使い分けることが大切だと思います。
ということで、私なりの保険観についてお話させて頂きました。
改めて、結論を書きますと、
「損害保険は絶対加入すべき」
「生命保険は、まずは死亡保障を手厚くすべきで、医療の保障は好みでよい」
ということです。
自動車保険は損害保険に分類されるので、絶対入るべきものです。
統計で言いますと、10台に1台は無保険だと言われていますので、無保険車を無くすために啓蒙していくことが私達の使命であるとも考えています。
それ以外にも、火災保険も損害保険なので、家を建てた際は絶対に入るべきですね。
そして、生命保険は死亡保障を手厚くすべきということで、
私は個人的には外資系の生命保険をお勧めいたします。プルデンシャル生命やソニー生命、プルデンシャル生命などは商品もすばらしく、ライフプランナーさんも良質な保険観を持っている人が多いと感じています。
ぜひ今一度死亡保障をかけていない人は、生命保険への加入を検討した方がいいと思います。
ということで、ご参考にして下さい!以上です!